公演情報2004年

12月19日 tone!tone!tone!第2回公演「怪傑三太丸」

tone!tone!tone!第2回公演は、金沢市民芸術村パフォーミングスクエアで「怪傑 三太丸」を発表しました。
この作品で、初めて歌やダンス、殺陣にも挑戦!愛をテーマに、人を信じる力や夢を追い求める力を描いた作品をおよそ40人が全力で演じました。
エピソードとしては殺陣のシーンで、よもやのアクシデント発生。関係者がひそかに息をのむ中、舞台上では迫真の演技で切り抜け、滞りなく(けが人もなく)ストーリーが展開してゆきました。
振付け指導に北山久美子さん、歌唱指導は浅地音楽学院の浅地徹也先生、舞台監督に松井佐知子さんなどのお力をいただき、通常のレッスンでは得られない多くのことを学んだ印象深い作品です。

演出の滝川さんからのメッセージ
CHK金沢の全クラスからオーディションし、合格した40人で作り上げた舞台です。
去年のように特別クラスだけではなく、その時、一番入所年数の短いGクラスからの参加もあり、しかもこの人数ではダブルキャストにせざるを得ず、しかもミュージカルで、歌もダンスも殺陣までありました。今から考えると、よくそんな無謀な事をしようと思ったものだと呆れかえります(泣笑)。
会場はとても大きく、小さな動きは届かず、発声のしっかりしていない声は全然聞こえない、滑舌の悪い科白、プロミネンスの正しくない科白は何と言っているかさっぱりわからないという、出演者たちにとっては、力を計るのにとても良かった状態ではなかったでしょうか(♪)
歌もダンスも、きちんと先生に稽古をつけていただき、今回は舞台監督さんに入っていただいたのですが、舞台監督さんに舞台設営も教えていただき、今年も大変実りある公演でした。
この作品の劇中曲の中に「夢を見る力」という曲があります。
〜大人になったら忘れてしまった、夢を見るその力。大人に見えない物を見る力、夢を見る力、もしあったら。〜
これは、当日パンフレットに書いたコメントですが、今の時代、夢をみる事ですら出来ない人が大勢います。この舞台に参加している出演者たちはその夢に真剣に向き合い、さらに夢に近づこうと自分の足で一歩踏み出す「力」を持っている者達です。
やっと光り輝く照明のあたる舞台に立つことが出来ました。これからもスポットと栄光が照らす光の庭で、輝き続けていってくれることでしょう。それが観客の皆様と私たちとの「約束」ですから。


金沢市民芸術村 パフォーミング スクエア 12時〜/15時〜(全2回)
演出 滝川慎哉
原作 成井 豊

PHOTO 公演の模様